体外受精をやる!と心を決めてきたのに揺らぐ心
体外受精からスタートしたいです!!
分かりました。ではその流れでスタートしていいですか?
はい。や、他にいい方法があれば試したい気もするんですが。
もしかしたらこの病院の方法だったら体外受精じゃなくてもうまくいくんじゃないかな。
スタートしたいと伝えたものの、やっぱり体外受精に進むのはなんだかドキドキする。
その気持ちを察してくれてスーパーベテラン看護婦さん(のようなオーラ)が来てくれて別室で話を聞いてくれました。
体外受精が始まったらもうそのレールに乗っていくようになります。まりもさんはタイミングと人工授精もやっているんですよねぇ…
そうなんです。そうですよね!体外受精でお願いします!!
悩んでいることを時間をかけて聞いてくれました。体外受精に進んだ方がいいよとは直接言われませんでしたが、決めてきたことがブレないように、背中を押してくれる感じでした。
ありがとうベテランスーパー看護婦さん!!
始まってしまえばなんてことないんですけどね、わたしにとって体外受精に進むことはものすごく大きな一歩だったのです。
ロング法で体外受精スタート
体外受精は、ホルモン治療(薬や注射)で卵を増やし、できた卵を全部取って(採卵)、精子とめぐり合わせて受精させる方法です。残った受精可能な受精卵は凍結させます。
採卵方法3種類
採卵方法がいろいろありますが、まずはロング法といわれました。
高刺激の採卵方法
■ショート法
・卵巣予備能が十分にある場合に使用することが多い
・治療期間が短い
・多くの卵子の採卵が可能だがOHSS(卵巣の腫れ)のリスクあり
・費用:小
■ロング法
・採卵前周期から治療を開始
・自然排卵がほぼなく卵胞の発育が均一になる
・多くの卵子の採卵が可能だがOHSSのリスクあり
・費用:中
■アンタゴニスト法
・月経3日目からhMG/FSH注射で卵胞を育てる
・採卵日の調整がしやすい
・多くの卵子の採卵が可能でOHSSのリスクが低い
・費用:高
当時7月。8月の月経後に採卵することになりました。
7月は避妊してね。
7月、病院で排卵確認後、高温期7日目くらいからブセレリン/プセレキュア点鼻薬(排卵させないようにする薬)を1日3回両鼻腔に噴霧。
8月に生理が来たら、月経7日目に来てね。
自己注射で卵胞を育てる
月経7日目(D7)から自己注射の始まりです。
自己注射(FSH/hMG 卵胞を育てる注射)2種類
■ゴナール皮下注ペン
・使い方はとっても簡単。
・ペンタイプの注射(針装着済)をぶちゅっとおなかにさして薬を注入するだけ。(インシュリン注射のイメージ)
■hMG注射
・看護婦さんになった気分になれる注射。
・注射針をシリンジにセット。
・生理食塩水を吸い取り、粉状の薬と混ぜて、おなかにさして注入。
体外受精前に自己注射の講習を受けたのですが、ゴナール皮下注ペンは注入できる最大量が決まっているので、この最大量以上の注射が必要な場合はhMG 注射と言われていました。
自分で注射するの怖いからゴナールがいいなぁ。
月経7日目に卵胞の育ち具合を確認したところ、育ちが悪いので最初からhMG注射でした…
看護婦さん気分!(泣)
しかも、自己注射開始7日後の育ちも悪く、さらに量が増えました…
看護婦さん気分継続!(泣)
始めて注射した時は心臓バクバク!!
がんばれー!がんばれー!痛くない!痛くない!
って自分を励ましながら毎回打ってました。旦那にも応援してもらってた。(笑)
ぶちゅーって注入するとき痛いんです!!!泣
量が多いと痛い時間が長いんです!!!泣
朝晩2回、毎日毎日やると少しは慣れます。少しだけ。ほんの少しだけ。
そんなこんなで頑張った結果、超音波検査で卵胞が育ってきたので採卵日決定!!
採卵(D19)の前々日(D17)の21:00(時間厳守)で最後の注射hCG注射(自己注射)で卵を成熟させます。
採卵日当日(ミッション1:卵がとれるか)
採卵当日の流れ(D19)
朝8時に病院へ →旦那に朝とってもらった大切な大切な精子を看護婦さんに渡す →病院着に着替えておしりに鎮痛坐剤を挿入(自分でできなそうだったらやるよと言ってくれたので頼みました) →採血と点滴 →採卵 →病室で1時間くらい静養 →培養士さんから説明 →デュファストン(黄体ホルモン剤)をもらって帰宅
採卵は痛かったですが、痛いと聞いていたので思ったよりは大丈夫でした!
まず、採卵前に局所麻酔が痛い。麻酔をしたから採卵は痛くないかと思いきや、採卵も痛い。(笑)
けど、我慢できます!
ヨガの呼吸法が役に立ちました!
「ふーっ、ふーっ」と吐く呼吸に意識して痛みを逃がします。息を吐けば勝手に吸うので、吐く呼吸を意識した方がよいです。
大丈夫?もう少しもう少し。
って看護婦さんが体をさすってくれたのがすごくありがたかったです。
採卵の結果
取れた卵は5個。その中で成熟卵が3個。未成熟卵が2個。
成熟卵…受精準備ができている卵
未成熟卵…受精準備ができていない卵
※成熟卵に対して精子をめぐり合わせます。未成熟卵も培養中に成熟卵に成長すれば受精させます。未成熟卵が成熟卵になる可能性は30~50%の確率だそうです。
体外受精ではうまくいかなかったようで急遽、顕微授精に変更したと培養士さんから説明がありました。
体外受精と顕微授精の違い ■体外受精…卵子に精子をふりかけけて、精子の力で受精させる。 ■顕微授精…元気な精子をピックアップし、卵子に針で注入。 費用の違い 体外受精<顕微受精 顕微授精の金額…体外受精の金額プラス2万~10万(卵の数により) ※今回私の場合、3個顕微授精をしたので体外受精料金プラス3万円くらいでした。※病院によって違います。
ミッション1 クリア!!!
採卵日翌日(ミッション2:受精卵になるか)
採卵日翌日に受精卵の結果がメールで送られてきました。
受精卵にならなかったらここで治療終了という悲しい結果になります。
結果は…
………
成熟卵3個のうち、2つが無事受精卵になりました!
ミッション2 クリア!!!
採卵ミッションはすべてクリアしました!
おめでとうわたし!!
次は胚移植ミッションになります。
ミッションは順調にクリアしてるけど、ひとつづつ減っていく卵たち…
さてこの後どうなる!?
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